桜色のレプリカ【感想】
現在HJ文庫が1巻丸ごと試し読みとして公開している『桜色のレプリカ』を読ませていただきました。今回の感想は、いつも以上にネタバレ注意です。可能なら読み終わってから読んでくださいとお願いしたいレベルです。
ではここから始めます。
とりあえず表紙詐欺には完全に騙されました。そうと知らずに読み進めてる間は、伏線が結構露骨にあってどうなるかと。箱物世界×ヒロイン(?)探索×ロボット(??)ものと言った様相ですが、「魔術破りのリベンジ・マギア」しかり最近のHJさんは要素マシマシ?
そっからの「人間性」の授業が面白くて仕方なかった。自分が文系ということもあり、割とカザネのいう事はわりかし理解できたので、そういう意味では全体的に主人公への移入がしやすかったような。そもそも人間論自体が読んでいて楽しい。結局人間らしさはどこに現れるのかってかなり難しい話題だと思うんですけども、楽しいと思える文になっているのがすごいなと。
そっから急転直下で生徒たちの正体がわかるわけですが、正直最初の無表情のあたりで生徒が襲ってくるのかとヒヤッとした。そうじゃなくて安心したのに、さらなるヤバい世界だった衝撃。と同時にタイトルの意味が分かった時の腑に落ちた感じは……とても気持ちよかったですねぇ……。ただ、ちょっとここの設定で気になるところがいくつかあったんですよね。とりあえず書かないでおいて、下巻で公開されることに期待したいと思います。
ちなみに俺は最初『人間』はメグミかなという予測を立ててたんですが、なんか間違いでもなさそうで結局間違ってるっていう感じですね....あ、ちなみに一番好きなキャラもメグミです。
こうなると名前の数字も何かのナンバリングではという気がする。とかく諸々気になりすぎて!! というわけでこれは本当にオススメです。個人的に今年の新作ではトップクラスに面白かったです。8月に1,2巻発売ですが両方買います。イラストも楽しみですし。どんな内容が襲ってくるか期待して待ってます。
それでは今回はこの辺で。