特殊性癖教室へようこそ【感想】
久しぶりの純粋な感想記事。こんばんは、緋悠梨です。
さて就活が始まってまして。毎日アクア様のチンパンジーみたいな声が喉から出そうになってますが、ひとまず頑張りたいと思います。あ、俺はエリス教徒ですのであしからず。
さてさて、本日はこちらを取り上げたいと思います。
- 作者: 中西鼎,魔太郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: 文庫
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以下、ネタバレ注意です。
第22回秋のスニーカー大賞で、特別賞を見事受賞された作品です。「最近のスニーカーはエロが多い」という意見もありましたが俺も同意ですね。『イックーさん』……とかいう色物はさておき、『回復術師のやり直し』とか『エクスタス・オンライン』とか。俺としては、『天空監獄の魔術画廊』で、主人公がメインヒロインに直腸検査をやったことを語り継いでいきたい所存であります。そんなわけで「特殊性癖、つってもまぁスニーカーだしなぁ」って高を括ってたんですが、
……口絵に全裸で亀甲縛りされた女の子がいるとは思わないじゃないですかヤダー。
試し読みしないで買う派なんですが、まー開いた瞬間にフリーズしましたよね。俺はいったい何を見たのかと。この時点で「これは相当にアホな作品なんだな」と感じ、いろいろと考えるのをやめました。
その後も奇怪な性癖のオンパレード。っていうか全体的にアウトですね。前述した直腸検査とかメじゃなかった……。かなりぼかして言いますけど、本番しなきゃなにしてもいいわけじゃじゃないぞおい。
内容もアウトならキャラもアウト。特殊性癖を持つ生徒たち(モブですら「火炎性愛」やら「刺青性愛」やらとインパクトが無駄に大きい)も相当変態ながら、就活失敗してコネで教師になった主人公もなかなかクズ。男子校のノリを引きずってるとことか、しょっちゅう女子のスカートの中に頭突っ込む事故おこしてるとことか。本当に教師なんですかね?
……正直、こういうクズキャラってあまり得意ではなかったんですよね。『屑と金貨のクオリディア』の夜羽とかいい例で、高校時代に初めて読んだときは全く受けいれられなくて、途中で読むのやめたんですよね。アニメ放送前にようやく手に取ったら、その時は意外と抵抗なく読めたんですよ。いろんな作品で、いろんなキャラに出会ったおかげですかね。そんなわけで昔の俺なら多分受け付けなかった作品です。
そして今の俺は、完全にこの作品に魅入られてしまった。キャラは完全アウトなんですが、それを利用したコメディが盛大にツボに入りました。
・「せんせーが食べたクッキーはね、食べるとエッチがしたくなっちゃう魔法のクッキーなの!」
・「このクラスの担任は、二人性奴隷になってるんです」
ホント何を言っているのか。笑い過ぎて読むのに時間がかかりました。でも俺、こういうカオスな作品大好物!! 変態が常にどのページにもいるので、予想外のことしか起こらないのが本当に楽しい。「強烈な右フックを連続でくらってる最中に、背後から不意打ちでドロップキックが飛んできた」みたいなアホな言い回しを本気で考えたりしたんですが……とにもかくにも、斜め上にぶっとんだコメディを得られて大満足でした。現状個人的な2018年の新作ではNo.1です。表紙の子の特殊性癖が明らかになってないので、とかく次巻が出ることを祈るのみ。
それでは、今回はこの辺で失礼しますノシ