あるいはラノベを読む緋色

読んだラノベの感想を中心にしつつ、緋悠梨が気まぐれにいろいろ書いているブログです。コメント等お待ちしております。※「何を言っているのか」は、俺のブログ上では誉め言葉です。

ワキヤくんの主役理論第3章【感想】

 

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

 

 こんばんは、緋悠梨です。本日はこちら。まだ未読の方は下のリンクを押すと3章のプロローグに行くのでぜひ読んでみてください。記事は2巻までのネタバレはありますが、基本的に3章以降未読の方でも大丈夫なようにしますので安心してお読みください。また、以下の記事読んで興味持たれた方も、この下のリンクからよろしくおねがいします(できればその前の2章幕間もすべて読んでほしいです。3章への伏線があるので)。それではレッツラゴー

 

「未那が言う《友達》という言葉の重さを、きっと誰も知らないんだ」

kakuyomu.jp

ついに夏休み。主役理論者として夏休みという最高の青春タイムを謳歌したい俺は、さなかとのデートの約束を、紆余曲折ありつつもなんとか取り付けることに成功した。そして前触れもなく現れる俺の旧友、宮代秋良。「主役理論の進捗を見に来たぜ、友達」とのたまう旧友にすべてを持っていかれそうになったが、なんとかさなかを奪われることもなく、ただただ楽しくデートを満喫していた。これこそ青春。その素晴らしさを噛み締めつつ帰宅した俺が目にしたのは、誰もいない、叶と俺の部屋だった———。

 

 

評価★★★★★
 いつもAmazonからあらすじをコピペしてるんですが、今回はどこにもなかったから自分で考えてやってみました。かなり不安。これまでのワキヤくん関連記事はこちら

 そんなわけでカクヨム掲載分、第3章の感想を書いていきたいと思います。開幕で未那とさなかがイチャイチャしやがってこいつら……とはならない。なんかほほえましいのはなんなんだ……恋愛弱者だよ……。帰り道でもいちゃいちゃしやがってからに。2巻のラストで未那とさなか(と秋良)が幼馴染だと判明しましたが……幼馴染が負けるとか言ってる人は許さないからな……さなかは負けヒロインじゃない……!

 そして現れる「あきらえモン」、もとい宮代秋良。これまで通話のみで登場していた旧友が遂に登場です。あービジュアル見てー!!3巻出て—!!秋良もこれまで何度も言及してきた通りまぁめんどくさいやつですよ。喋り方だけでなくキャラも複数あるのでめんどくささ倍増だがそれがいい。俺は秋良推しですのでぜひ3章以降も読んで秋良を好きになっていただけますとありがたいです。

 さてここからはまじめなお話。この話は未那と叶の関係性をまた変えるものでした。1章で友達になった2人ですが、敵対的協力関係は継続しています。そんな二人の理論と哲学の進行は以下なものかと言われると、まぁこちらからはノーコメント。そりゃ理解が出来ないわけですからね。何も言えんわ。

 

 一応ここで主役理論と脇役哲学について、自分のためにもおさらいします。

  • 主役理論……自分から能動的に動き、多くの人とかかわって最高の青春を送るためのツール
  • 脇役哲学……能動的か受動的かは関係なく、とにかく人間関係に縛られず自分が最高だと思える青春を送るための考え方

 簡潔にまとめるとこんな感じですね。「理論」と「哲学」というのは言葉が違うだけではないと、ここまで読んできた方なら感じられていると思います。 

 

 今回はこの「理論」と「哲学」の違い、さらに「主役が出来ているか」もしくは「脇役が出来ているか」ということが話の根幹です。ある人物が現れることで自分の現状を突き付けられた叶のメンタルは一部ブレイク。未那の知らぬ間に実家に帰ってしまいます。以前さなかに「未那と叶ちゃんは他の人が出来ないことをやってるのホントすごいよね……」的なことを言われてますが、実はこの二人あんまりメンタルが強くないですよね。自分の主観で行くと、

秋良>さなか>未那>叶

くらいだと思っています。秋良は好きで推してるんじゃなく、強さ(もしくは主役力)という意味では、秋良にかなうやつは作中にいないと本気で思っています。強いしなんでもできるあきらえモン最高。叶は1巻でもあった通り、1人でため込んで爆発するタイプですが、気付いたところでなにもできない、させてくれないので手の打ちようがないんですよね。涼暮先生公認のめんどくさいやつです、叶は。

 そして実家に帰ってしまった叶を追いかけ、主役理論者、また走る!1章、2章と走りまくって、今回は自転車で5時間走る!!馬鹿だね~!!! 青春は走るものと言っても限度がありますよね。そんでもって友利家についてからも基本やらかしてしかいないのでもう、ねぇこの馬鹿!?(感想の放棄)  あっ胃痛胃痛言いまくってますけど3章はまだ完全にコメディなんで安心して読んでください!!……え、手遅れ?ソンナ―。

 

 最終的に、お互いの過去についてまた話し、「めんどくせぇなお前!!!!」とお互い五つも、2人にとっては進んだと言える結果に。どう進んだのか、そもそも本当に進んだと言えるのか。こちらは読んで確かめていただけますとありがたいです。

 

「それは何より美しく、故に、何よりも———」

 

 

 そんなわけで以上です。ここまで叶→さなか→叶ときたので、4章はさなかのターンです。5章はもちろん叶ですよ!好きな方々よろしくね!この記事を見てカクヨム分に興味を持って下さるがいらっしゃったら、自分としてはこの上なくうれしいです。ぜひよろしくお願いいたします。あ、次は4章感想ですよ。俺が沼ったところです!!

 それでは、本日はこの辺で失礼いたします~ノシ