あるいはラノベを読む緋色

読んだラノベの感想を中心にしつつ、緋悠梨が気まぐれにいろいろ書いているブログです。コメント等お待ちしております。※「何を言っているのか」は、俺のブログ上では誉め言葉です。

キミのこと黒歴史もまとめて……ぜーんぶ大好きだよ【感想】

  こんばんわ、緋悠梨です。地元から東京に戻ってきました。東京寒いなと思いますが地元が暖かいだけなんですよね。慣れないと。ってわけで新年1発目の感想記事へレッツラゴー。

 

キミのこと黒歴史もまとめて……ぜーんぶ大好きだよ (角川スニーカー文庫)

キミのこと黒歴史もまとめて……ぜーんぶ大好きだよ (角川スニーカー文庫)

 

「先名くんのことが好き……私と付き合ってください!」過去に特大級の黒歴史を持つ俺はある日、男子人気も高く、付き合えば勝ち組確定な少女・館崎栞奈に告白された。「確か『リファレンス』って名前を使って、ネット上で論争を繰り広げてたよね! あの頃はわたしも掲示板で暴れていたから……いっしょだね」俺の忘れたくてたまらない過去を知ってる上にこいつも暴れていたのか!? やむを得ず断ると――「じゃあ、お願いがあるの。わたしを――先名くん好みの女の子にして下さい! キミになら何されてもいいから……」互いの黒歴史を知り尽くす二人の、相性ぴったり青春ラブコメ!

 

評価★★★★☆

 96年組(=同学年)の音無先生の新作ですが、面白かったです。陰の者同士のラブコメってことで、うん、あの、なんですかこの、思春期の記憶を殺しにかかってくるような黒歴史の殴り合いは? ラブ要素きたなーと思った途端に、お互いの唐突な垢バレ(しかもかなりディープなネットの住人同士)が起きて笑ったし、ついでにこっちまで思い出しでダメージを受けた。辛ぇ。あちらこちらで黒歴史ネタが盛り込まれており、なんとも殺傷力の高い作品に仕上がっております。中3からアメーバピグを誘われて初めてからネットにどっぷりの俺は死にました。
 本題(?)のラブコメとしては、表現がちと悪くて申し訳ないのですが、ジメッとした印象ですね。作品のテーマ的には大正解だと思います。メインの2人から陽の者オーラを一切感じなかったです。こういうラブコメを俺はあまり読んでないので、なんとなく新鮮な気もしました。まるで初見のオフ会でするような会話内容で盛り上がっていて思わず分かる……いや分かってたまるか。リアルの知り合いやぞ!……っていうイランノリツッコミを自分の中で消費しました(新たな黒歴史)。でもその分、館崎の恋愛弱者ぶりがとても初々しく感じられて良かったです。
 最後は当然一山あるよなと思ってましたが、そういうやらかしをしてくるかー!という……人ってままならないというか、やはり怖いなと。黒歴史も怖いし人も怖い!

 

キャラ

 館崎に共感したくないけど共感してしまうのをどうにかしたい。注意されていたことを俺も気を付けよう……。

 

 

 ってわけで以上です。今年の新作レビュー第1弾となりましたが、なんかダメージが大きかったですね……過去の俺は浄化された方がいいと思う。

 それでは、本日はこれにて失礼いたします〜ノシ