あるいはラノベを読む緋色

読んだラノベの感想を中心にしつつ、緋悠梨が気まぐれにいろいろ書いているブログです。コメント等お待ちしております。※「何を言っているのか」は、俺のブログ上では誉め言葉です。

滅びゆく世界と、間違えた彼女の救いかた【感想】

  こんばんわ、緋悠梨です。4月からの新居が決まりました。引っ越し準備で部屋から本が消えました。違和感。というわけで、もの増やさないため買うのもそこそこ自重してしまっているんですが、そんな中でも「これは買う」と決めてた本を今回は取り上げていきます。

 

「おやすみ、ラミ」

滅びゆく世界と、間違えた彼女の救いかた (Novel 0)

滅びゆく世界と、間違えた彼女の救いかた (Novel 0)

 

騎士ラミ・シーカヴィルタと神子エイネ・カタイスト。幼馴染みの二人は、滅びゆく世界を救うための旅に出た。歴代の神子にのみ完遂することが出来ると言われる救星のための試練――「十の天命」。数百年かけて未だ六つしか達成されていないそれを、残り全て二人で成し遂げると息巻いて。しかし、神子の旅は、「命を犠牲にして天命を一つ達成する」という二人にとって最悪の結末だと遥か昔から決まっている。それでも、二人は、二人ならば運命にあらがえると信じていた。――これは、最愛の少女を喪い、彼女の命と引き替えに生きながらえてしまった少年の、愛と希望の物語。

 

 

評価★★★★★

 エイネは亡くなるって公式でもあらすじでも言ってるので、そこについては隠しません。あと主人公の吐血ノルマは達成されています。

 そんなわけでラミとエイネの旅とその終わりまでの半年間を描いたお話。ずっと二人で、別の道を模索しているとはいえ、少なくともエイネは覚悟を決めて旅をしているのは、見ていてやっぱしつらいものがありますね。その中でも二人がいろいろなやりとりをしてるのを見て、またお互いがどれだけ信頼を置いているのかを知って———あの、うん、ねぇ?やめてくれってもうこの時点で心が悲鳴を。まぁこれは序の口でした。

 ところで一つ書いておきますが、俺は、というか涼暮先生ファンは、「涼暮皐作品だから額面通りの設定を信じてはいない」わけですよ。これは信頼です。心の底から。純真。

 なにが言いたいかというと、まぁ世界の設定はそうなるよな、っていう……。「置いていかれる→追いつく→二人なら何でもできる!→世界の真実→ラスト」っていう順当な流れを見ました。本当につらい。何が辛いって、エイネを好きになったら、これを読み終わってもその先で絶対に苦しむから好きになりたくなかったんですよ。でもダメだった。なんかもう完璧すぎていやだ。苦しいんだよ好きになっちゃったから。っていうか、完璧な呪いを残していったのでダメージの尾の引き方がすごい……故人ヒロインってこうなんだなぁ……俺の認識が甘かったです。ちゃんと殺してお願いだから。何だったら俺も一緒に殺してほしかった。

 最後についてしか書いてないですが、全てがそこに向けてのダメージの蓄積です。そこまでをしっかり読んで覚悟して、その覚悟を上回る呪いにかかってほしいですよろしく。

 

キャラ

 エイネが好きですよクソぅ!!!!!!!!!!!!!

 

 

 というわけで以上です。前述の通り完全に呪われてる感がすごいんですが、次代の神子は救いらしいですよ?下乳ゴリラちゃんほんとに救いなのか、エイネの呪いがどれだけ俺にダメージを与えてくるのか楽しみにしながら次を読みたいと思います。

 それでは、本日はこれにて失礼いたします~ノシ