おにぎりスタッバー【感想】
新年2発目の記事。もう相当お気に入りがないと書かない流れ確定ですね。毎日更新してる夏鎖さんとかすごいなぁ(小並感)とか思って見てる緋悠梨です。
閑話休題(それはさておき)、今回はこちらの感想を書いていこうと思います。
おにぎりスタッバー<おにぎりスタッバー> (角川スニーカー文庫)
- 作者: 大澤めぐみ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/01/28
- メディア: Kindle版
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中萱梓。愛称アズ。見た目も成績も地味なのに「なんか援交だか売春だかをやっているらしい」という噂によって、クラス全員に避けられている。彼女があの時男を連れ込んで、俺が台所にいて、まあいわゆる修羅場になったせいで、魔法少女やらおにぎりやらが出てくる奇怪な事件が始まったんだが、そんなのは些細な話だ。俺が誰かも気にしなくていい。だけどどうか彼女の話を聞いてやってくれ。(Amazonより引用)
以下ネタバレあり注意です。
スタッバーは「刺す人」という意味があることを昔やっていた某カードゲームで知っていたので、「まぁ殺人鬼が登場するとか、表紙でだましに来る作品なんだろうな……」と覚悟を持って読み始めました。ど
そしてふたを開けてみたらとにかくカオスな作品。区切りが一切ない地の文の密度は他に比べるものはなく、さらにその内容もあっちにとんだりこっちにとんだりと……。例えるならば、「『みーまー』を書いていたころの入間人間先生の寄り道しまくる文体を改行なしに流した」感じが近いような気がします。そして自分はこういうカオスな作品が大好物でして、もうどストライク。久々にカオスな新作を読めてそれだけで満足したような面はあります。が、まだもうちょい記事は続きます。
内容は思いついたものを次々並べたかと思いきや、恋愛や主人公の成長、バトルなどなど、話がきっちり進んでいるので展開についてくのがちょい大変でしたね……。気付かずに読み進めて、「あれ、どこで場面変わった?」なんてこともしばしば。いかに普段、「提供された形に依存して読んでいるか」という事を自覚させられた気がしてちょっと凹みました。普段だったら場面の区切りがあるんだけどなぁ、とか思った自分は心の中でぶん殴っておきます。ラノベは何でもありですからね、これだって1冊の「ライトノベル」としてちゃんと出ている訳ですから。その形で楽しんでこそという意識、もう一度確認させられました。
そしておにぎりとはなんだったのか。これは読んで確かめていただけたら嬉しいなと思います。
感想というか読書意識の話になってしまいましたがまぁいいか……。3月に続刊が出るようなので楽しみにしたいと思います。