あるいはラノベを読む緋色

読んだラノベの感想を中心にしつつ、緋悠梨が気まぐれにいろいろ書いているブログです。コメント等お待ちしております。※「何を言っているのか」は、俺のブログ上では誉め言葉です。

青春ノイズと<やきもち>キラーチューン ワケありJKと始める男装V系バンド【感想】

  こんばんわ、緋悠梨です。本日は根府川駅や海芝浦駅などにいって息抜きをしていました。いやー根府川駅から見る朝日はとてもよかった。バカ寒かったですけど。カイロを持っていかなかったのを後悔しました。そんなわけで本日はこちらです。

 

青色ノイズと<やきもち>キラーチューン ワケありJKと始める男装V系バンド (MF文庫J)

青色ノイズと<やきもち>キラーチューン ワケありJKと始める男装V系バンド (MF文庫J)

 

自分の声にコンプレックスがある男子高校生・大上透。かつて軽音楽部のライブで散々な思いをしたことで音楽をやめてしまう。それ以来、周囲と距離をとって過ごしていたが「ボクは、君の歌声が忘れられないんだ」とバンドに誘う謎のイケメンが登場!?なんと、その正体はクラスで一番地味な女子・音子が男装した姿だった!デートにライブ、そして≪恋≫(やきもち)。ワケありでクセの強い連中との日々は騒がしさを増していく。これは不器用なヤツらがトラウマを乗り越え、懸命に≪パトス≫を歌う、苦くて熱い学園V系バンドストーリー!――青春の爆音(ノイズ)は鳴り止まない!

 

著者について

 緊急コーナー。後書きにあるとおり、著者は「西川貴教のオールナイトニッポン」のはがき職人の中でも著名な方です。俺もTMRのファンクラブに入るくらいには西川さんのファンでして、年齢的なこともありリアタイ勢ではなかったですが、西川ANNも聞けるだけ追っておりましたので、当然の如くムカイさんの名前は一方的に存じておりました。

  ここら辺がムカイさんの投稿で特に覚えているネタですね。「星に願いを」ばっかりだったのは偶然です。その後西川ANNのはがき職人たちが集って行った西川貴教公認ネットラジオ「ダメ人間・ボーイズ・スクール」にも出演されたりしているなど、ちゃん西オタの間では知られた存在です。
 そのムカイさん……もといムカイ先生がMF新人賞を取ったという事で、これは面白ければ取り上げて推していきたいなと思い、現在PC画面と向き合っている次第です。

 

評価★★★★☆

 トラウマを抱えた主人公・透が冒頭で割とあっさり音楽を再開したので、「あれ?トラウマそんなもん?」と思わず考えてしまいましたが、これはミスリードにハマった感じかな。そこ以外は全く気になるような箇所はなく、とてもいい青春ものでした。
 作品からほとばしる「音楽が好き」という感情にとにかく心を揺さぶり続けられました。それぞれのトラウマ、コンプレックスに何度折られても、仲間の力で立ち上がるというすがすがしいまでの青春一直線がとてもよかったです。青春は恥ずかしいくらいでちょうどいい……いえなんでもないです。
 そして何よりも最高なのが、Last songのタイトルである「LIGHT MY FIRE」。TMRの楽曲のタイトルにもなっているこの言葉の意は、「心に火をつけろ」。仲間たちからの叱咤で立ち直った透のための章タイトル。最高じゃないですか。最後の最後で一丸となり、心に灯がともったGHOSTは本当に輝いているように見えました。
 総評として、TMRファンとしても、またラノベ好きとしても本当に楽しめた作品でした。ありがとう、ありがとう!最後に特大の爆弾ぶん投げていったので、次巻もとても楽しみです。

 

キャラ

 今回実質神原回でしたからね!その神原が可愛かったですよ!!とても人間人間してて好感が持てました。

 

 

 というわけで以上です。前述の通り西川ANNはリアタイ勢ではなかったのですが、「西川貴教のイエノミ!」はリアタイ勢だったので、是非2巻では最終章のタイトルを「VITAL BARNER」にですね……(やめろ)。あとアニメ化したら西川さんがOPの仕事くれってちょこっとナイトで言ってましたし、この期待も込みで多くの方に読んでいただけたらと思います。バンドがテーマの作品だからabingdon boys schoolって手もアリですよね。夢が広がる……とまぁ、そろそろ自重します。

 それでは、本日はこれにて失礼いたします~ノシ