サークルクラッシャーのあの娘、僕が既読スルー決めたらどんな顔するだろう【感想】
ブログ3回目にして初めての感想記事となります。
サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう (角川スニーカー文庫)
- 作者: 秀章,R_りんご
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/11/01
- メディア: 文庫
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巌窟王(ダンジョンマスター)”によって隠された莫大な財宝・七氏族軍資を横取りするため、旅団(サークル)が鎬を削る冒険者時代。白魔道士ユーリは“軍資に一番近い旅団”と称される猛者五人のうちのひとりにして本の蒐集家だったが、迷宮の奥深くに封印されていた美女・クリスティーナの旅団参加によって、旅団の人間関係は滅茶苦茶になってしまう……!
[男4女1の旅団(サークル)]+[女1]=修羅場(クラッシュ)!? (Amazonより引用)
9月にタイトルが発表され、秀章先生のツイートで混乱させられてからずっと気になっていた1作です。
以下ネタバレあり注意です。
異世界で既読スルーとか何言ってんだとか思いながらスタート。最初は割とまともなファンタジーをやっていて逆に不安が募る不思議。魔力で動かすスマホ的なモノがあって「ん?」となる。付随して出てくる文字列(ライン)。さぁ、既読スルーする準備は整った。そして、封印されていた彼女…クリスティーナを目覚めさせてしまいます。
クリスティーナは、考えとか一切なく、ただ「自分に好意を向けてくれた人は無下にしない」という八方美人なタイプですね。それに彼女の容姿が+されてしまった結果、旅団ぶっ壊れ。男全員が彼女に惚れてしまっていたからよかったものの、これ、もしクリスティーナに惚れてない奴がいたとしたら「やってらんねぇ!!」ってなるんじゃないかと思ったり。というかシイナが抜けた理由はそれ(女にうつつを抜かして……とか)だろう、と思ったのですが、まさか……まさかアハトに惚れてたとは……。冒頭を読んでツンデレの可能性を頭から完全に排除してしまっていただけに、個人的には一番衝撃的なポイントとなりました。
そしてクリスティーナを巡る男4人の血みどろの決闘。ムダにアツい。普通にファンタジーでバトルやっても面白そうじゃないかと思えます。更に言うと、この5人が出会うまでと出会った時バトルについてすごい気になるので、番外編として出してくださいお願いします。
この決闘にに恐怖を覚え、旅団を離れるクリスティーナ。その後、ユーリ(主人公)に送った文字列を既読スルーされた彼女は、ホントにどんな顔をしているのでしょう。しかし、たった20年で封印が破られるとはハイウェザー戦役時代の人々は思いもしなかったでしょうね。歴史は繰り返す……かの戦役の理由がクリスティーナを巡る争いだったとは。傾国の美女ならぬ傾『世』の美女とでもいうべきなのでしょうか。この事実を知らされることがあるなら、彼女はどんな顔でこの話を聞くんでしょうかね。彼女の顔が気になってばっかりだ。
クリスティーナが記憶を取り戻すのかどうかわかりませんが、まだまだ可能性を感じられる物語だったので、続刊を期待したいと思います。